Flour Party
創作小説を載せています
「まだ帰らない!? 何バカなこと言ってるんですか! 今すぐにでも出ましょうよこんな島。危険ですって」
ベラさんが上目づかいで私を睨んだ。その眼力にひるんだ私は思わず目をそらした。そして、ちょうど視界に入った女の子を指さしてまくし立てた。
「この子なんて特に危険ですよ! ベラさんは聞いてなかったでしょうけれど、この子は魔力を蓄えているんですよ! それはきっともうめちゃくちゃいっぱいにですよ! 魔力を"奪う"んじゃなく"蓄えている"んですよ。めちゃくちゃ危険じゃないですか。幸い今なら魔女は伸びてますし、この子も攻撃してこなさそうですので、逃げるなら今です! すぐ出ましょう。今出ましょう。早くこんな島出ましょうよ、ベラさん!」
ベラさんは小さくため息をついてそっと女の子の頭を撫でた。私はハッと息を飲む。
「ベラさん、何して……」
「大きくなったな、ウェンディ。外は楽しいか?」
「うん! でもお姉さんだぁれ?」
「……知らなくていいことさ」
女の子は首を傾げた。アルさんがベラの知り合い? と訊き、私は一人オロオロとしていた。すると不意にベラさんが女の子を抱えて飛び上がった。
「まだ帰れないんだよ。やることがある」
そう言って天井を仰いだ。
ベラさんが上目づかいで私を睨んだ。その眼力にひるんだ私は思わず目をそらした。そして、ちょうど視界に入った女の子を指さしてまくし立てた。
「この子なんて特に危険ですよ! ベラさんは聞いてなかったでしょうけれど、この子は魔力を蓄えているんですよ! それはきっともうめちゃくちゃいっぱいにですよ! 魔力を"奪う"んじゃなく"蓄えている"んですよ。めちゃくちゃ危険じゃないですか。幸い今なら魔女は伸びてますし、この子も攻撃してこなさそうですので、逃げるなら今です! すぐ出ましょう。今出ましょう。早くこんな島出ましょうよ、ベラさん!」
ベラさんは小さくため息をついてそっと女の子の頭を撫でた。私はハッと息を飲む。
「ベラさん、何して……」
「大きくなったな、ウェンディ。外は楽しいか?」
「うん! でもお姉さんだぁれ?」
「……知らなくていいことさ」
女の子は首を傾げた。アルさんがベラの知り合い? と訊き、私は一人オロオロとしていた。すると不意にベラさんが女の子を抱えて飛び上がった。
「まだ帰れないんだよ。やることがある」
そう言って天井を仰いだ。
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HN:
傘屋
性別:
女性
職業:
学生
趣味:
読書・ゲーム
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