Flour Party
創作小説を載せています
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パシャリ
気持ちいい音がして、デジカメの液晶に撮った写真が映し出される。真っ青な、雲一つない秋空。カメラには何枚でも青い空が入っている。全くの虚無でいて、どこまでも壮大な空がそこにはあった。
日が少しずつ傾いて、私の大好きな青色に赤みがかかってきた。
「そう言えば、ついこの間この辺りで人が死んだんだって」
通りすがりに声が聞こえてきた。
「女の子が死んだやつでしょ? なんでも、秋空を撮ってて川に落ちちゃったらしいよ。カメラには真っ青な空ばかり入ってたんだって」
気持ちは分からなくもない。この空には、きっと誰もが吸い込まれる。最も、死んでしまっては意味もないが。
再び覗いたレンズには、真っ青な空が広がっていた。
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お読み下さりありがとうございました!
「私」の解釈はご想像にお任せします(^^♪
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傘屋
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女性
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学生
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読書・ゲーム
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