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Flour Party

創作小説を載せています

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    今よりはるか昔、ある国に一人の女神がいた。神は強く、美しく、そして何より人望が厚かった。神は、その大いなる力で魔物を退け、計り知れない数の人間を救った。しかし、突如現れた魔王の力により、神はみるみる衰弱していった。自らの死と魔王による支配を予見した神は、死の間際に己の力をその国の人間たちに分け与え、一つの予言を残した。
    いずれ、女神の力を色濃く受け継いだ者たちが現れ、再び人々に平和と安息をもたらす、と。
    その数百年後、「パンドラの箱」という何でも願いを叶えると言われる箱を巡って、神族と魔族との戦争が勃発した。百年に及ぶその戦いは、魔王が箱を手に入れたことで終焉を迎えた。禁断の箱を開けてしまった魔王は姿を消し、海の大部分が霧に包まれ何人も帰って来られない死の海に変わった。今も、その霧の中にパンドラの箱は眠ると言われている。
   そして、神が予見した通り、二代目魔王により全世界がその支配下に置かれた。神族は大量に虐殺され、人間を始めとする全ての民族は、日々魔族に怯える生活を強いられた。
   二代目魔王が現役を離れ勢力が三代目に移行された十年後、三代目は突然の死を迎える。三代目の死により魔族の統制が乱れ、魔王政府の支配力が著しく低下した。これを機に、各地で魔族に対抗する勢力が強くなった。
   これは、そんな乱世の数奇な運命に翻弄される一人の男の物語・・・

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パンドラの箱 第一話「変わらない日常」 HOME ケフェウスの星物語

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